3日から土日祝日のみ茅野市の観光地を運行する無料バス「ハイランドフリーシャトル」
ちの観光まちづくり推進機構(DMO)は長野県茅野市などと協力し、茅野市内の八ケ岳西麓エリアの観光地を結ぶ無料バス「ハイランドフリーシャトル」の運行を3日から始める。土日祝日限定運行で3路線を設定。11月27日までに計31日間、走らせる。同エリアを訪れた行楽客らに観光地間の回遊を促すとともにちのDMOが開発する「観光アプリ」のコンテンツづくりなどに役立てる実証実験だ。
茅野市内の山麓の観光地、別荘地は車山高原、白樺湖、蓼科、蓼科中高高原、奥蓼科と中心市街地から多方向に扇状に広がっている。現行でも観光地を巡る「蓼科高原ラウンドバス」が1日2便運行しているが、すべての観光地を巡る1路線。
休日限定の無料バスは 1.車山―白樺湖 2.白樺湖―北八ヶ岳ロープウエイ―蓼科湖 3.蓼科湖―御射鹿池―三井の森―チェルトの森の3路線。車山―白樺湖はバス1台を循環させ、1日10便。白樺湖―北八ヶ岳ロープウエイ―蓼科湖は2台で計7往復便。蓼科湖―御射鹿池―三井の森―チェルトの森は1台で4便。観光地の公共交通の利便性が高まる。
同市の栗平(蓼科高原バラクライングリッシュガーデン近く)や三井の森、チェルトの森など一部バス停は市が8月22日から運行を開始したAI(人工知能)活用の乗り合いタクシー「のらざあ」の乗降場所と重なっており、乗り継ぎが可能。運行資金は1050万円で市が国から受けたデジタル田園都市国家構想推進交付金などを活用する。
観光アプリでは、バスの時刻表や市内の飲食、観光施設、観光情報などを発信する。登録店舗で使えるポイントシステムの導入も検討している。乗車客へのアンケートなどによる需要調査や既存の路線バスへの影響なども調べる。ちのDMOの岩島善俊事務局長は「利用者アンケートなどを基に観光地を結ぶシャトルバスの需要や適正な運行期間を検討し、観光地のより良い公共交通システムを考えていく」と語った。
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