1カ月遅れで練習をスタートした下諏訪町の第三区騎馬委員会会員たち
諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)の下社里曳きで、御柱を先導する騎馬行列を担う長野県下諏訪町の第三区騎馬委員会は7日夜、練習を同町の下諏訪体育館で開始した。当初、2月上旬の総会後に練習を開始する予定だったが、県のまん延防止等重点措置が3月6日まで延長されたため1カ月遅れのスタート。色傘や長柄槍、小学生による草履取りなどの各パートを担う会員は先輩会員の指導を受けながら練習に励んでいた。
例年、2月に練習を開始してきた同委員会。新型コロナウイルス感染症の影響で、会員確保も難航し、今回は見送るパートもある。行列は前回2016年御柱祭では60人ほどだったが、今回は30人ほどに縮小する。今後、3月中は週3回のパート練習、4月には全体練習に移る。
前回、草履取りに参加したという諏訪清陵高校付属中学校3年生(15)は今回、曲傘に挑戦する。練習ができない間は公園で個人練習を重ねた。「前回参加して楽しかったので今回もできるならやりたい。観客に格好いいところを見せられたら」。弟と草履取りに参加する下諏訪南小5年生は「格好よく元気に頑張りたい。草履を重ねるところが難しいけど楽しい」と笑顔だった。
新型コロナの感染拡大を受け、里曳きの開催方法も見通せない中での練習開始だが、細川紀夫騎馬長(71)は「披露できることを信じて練習に励みたい。会員には所作をしっかり覚え、伝統を伝授してほしい」と願った。
町内では第一区も騎馬行列を担う。来週にも第一区騎馬委員会役員会で里曳きに向けた方針を検討するという。
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