長野放送
8月上旬の大雨で被災した新潟県村上市。長野県の社会福祉協議会が26日、ボランティアバスを運行し、19人が現地で復旧作業を手伝いました。2019年の台風19号で被災した住民も「恩返ししたい」と参加しました。
26日午前5時、まだうす暗い中、バスに乗り込む人たち。長野県の社会福祉協議会が運行するボランティアバスです。
参加者(2019年の台風19号で被災):
「自分たちの災害のときに重ねあわせて、大変さは分かっているので、1日でも早く復旧してもらいたいと」
ボランティア19人は新潟県村上市へ向かいます。8月3日からの大雨により、村上市は土砂災害や浸水被害が発生。住宅およそ1600棟が被災しました。
復旧作業を進めていますが、人手が足りない状況で、当初、新潟県内に限っていたボランティアの募集を長野など隣接する県に拡大しました。
長野からのボランティアバスは、午前10時に現地に到着。すぐに片付け作業などを手伝いました。
大田鈴代さんの住宅はおよそ30センチほど浸水。夫婦2人暮らしで、なかなか片付け作業が進まなかったということです。
自宅が被災・大田鈴代さん(69):
「ここまで水がきたんです。置いてあるものが散乱して泥だらけ。ひどかった。これはだめだと」
ボランティアの一人、西沢清文さん。2019年の台風19号で大きな被害を受けた長野市長沼地区の住民です。
長沼地区から参加・西沢清文さん:
「(復旧は)当たり前ではなく、ボランティアの力があったから。あの時の恩は忘れない。ボランティアの人がどういう思いで来ていたのか、自分で経験してみないと分からない」
大田さんの住宅にはボランティア11人が集まり作業しましたが、26日の一日だけでは作業は終わりませんでした。
長野市から:
「(泥が)たまっているから誰もいなくなって、1人でやるのも大変」
「恩返し」の思いを胸に参加した西沢さんは…。
長沼地区から参加・西沢清文さん:
「毎日毎日がいっぱいいっぱいだと思うけど、いずれ終わりがあると思ってやってないとやってられない。エンドレスではない、それを後でお話ししたい」
自宅が被災・大田鈴代さん(69):
「本当きれい、負けてられないなと」
夫・忍さん:
「助かります。2人ではとっても間に合わなくて」
ボランティアの人手不足が続いている村上市。県社協によりますと、各市町村の社協もボランティアバスの運行を検討しているということです。
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