八ケ岳中央農業実践大学校のアニマルウェルフェアの実践現場と佐藤衆介さん(右)
八ケ岳中央農業実践大学校(長野県原村)は今月から、家畜にストレスを与えずに飼育する「アニマルウェルフェア(動物福祉)」のワークショップの受け入れを始める。国内の第一人者で同校畜産部長の佐藤衆介さんらを講師に、同校の実践現場を見学して実践方法を学ぶ。同校は野菜の収穫や養鶏の飼育、林業など学習体験の場を児童生徒や企業に提供しており、その一環で新設する。
同校によると、アニマルウェルフェアは企業や消費者らで関心が高まっており、学校でも子どもたちが学習している。養鶏や養豚、酪農をすべて実践している場はなかなかないといい、学生や企業などから見学を求める声があり個別に受け入れを行っていた。
佐藤さん(72)は「アニマルウェルフェアについて日本ではあまり知られていないが、世界では非常に重要とされている。企業も対応せざる得ない状況にあり、畜産動物の在り方を考えるきっかけになれば」と話している。
放牧期間である10月までの第2、4土曜日に開く。1日につき1団体まで受け入れる。個人で受講を希望する人は要相談。問い合わせは同校体験学習事務局(電話080・1269・1753)へ。
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