長野放送
長野県の長野駅と松本駅前には10日から、帰省客などを対象にした新型コロナウイルスの無料検査所が開設され、多くの人が利用していました。
コロナ禍で迎える3回目のお盆休み。長野駅では10日から帰省客が増え、家族連れなどが新幹線から降り立っていました。
JRによりますと、下りの北陸新幹線の10日午後の自由席乗車率は60%から90% で、11日がピークとみられています。
(記者リポート)
「無料の検査所が設けられたのは、長野駅のコンコースです。初日から続々と利用する人が訪れています」
県は10日から、長野駅コンコースと、松本駅前のアルピコプラザホテルの2カ所に帰省客などを対象にした臨時の無料検査所を開設しました。濃厚接触者や症状のある人は受けられません。
身分証明書や切符などを見せて受け付けすると、抗原検査のキットが渡され、専用のスペースで自分で検査を行います。
東京から帰省:
「ちょうど朝、来たばかりで、高齢者とも会うので1回受けておこうかなと」
松本市から:
「長野市でホテルに泊まる予定があって、検査証明があると割引があるので」
結果は15分から30分ほどで判明します。北海道から帰省したこちらの女性は、検査の結果、陰性でした。
北海道から帰省:
「広がっている中で帰省してきたので、ちょっと不安があった。(陰性で)安心材料になる」
臨時の無料検査所は、1日200人の対応を予定していて、8月18日まで開設されています。
県の専門家懇談会のメンバーでもある信州医療センターの山崎善隆感染症センター長は、医療のひっ迫を防ぐためにも、今回の無料検査も含め、「自己検査に協力してほしい」と呼びかけています。
信州医療センター・山崎善隆感染症センター長:
「自己検査などを通じて、自身が陽性であると早く知っていただいて、早く感染対策をする。家族への感染を防いだり、周囲への感染を減らせる。感染者数の総数を減らすのに役立つのでは。コロナを持ち込まない、広めないことに気を付けて、大切な人の命を守る行動を」
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