川に転落した車から夫婦を救助したバス運転手(長野県飯田市)
お盆の大雨の際、長野県飯田市で川に転落した車から夫婦を救助した男性2人に、警察が感謝状を贈りました。勤め先のバス会社での訓練を生かした連携プレーが、人命救助につながりました。
雨で増水した川に半分近く沈んだ車。今月14日の午前0時過ぎ、飯田市曙町で起きた事故の写真です。
信南交通ドライバー・水上啓之さん:
「人が出ようとしていたが、窓が開けられないような、かなり慌てていた」
緊迫した状況を話すのは、物音を聞いて駆け付けた「信南交通」のドライバーの水上啓之さんと北澤広文さんです。
信南交通ドライバー・北澤広文さん:
「女性の声で中から助けてと聞こえて『安心して待っててと、今、助けるからね』と大きな声をかけた」
降りしきる雨の中、車内には近くに住む60代の夫婦が閉じ込められていました。2人はバスの整備に使う工具で窓ガラスを割り、力を合わせて夫婦を助け出しました。
信南交通ドライバー・水上啓之さん:
「仕事がら、訓練などで知識があったので助けられた」
信南交通ドライバー・北澤広文さん:
「見つけて5分くらいで救助できそうだったので速いペースだった。連携プレーでできた」
夫婦にけがは無く、水上さんと北澤さんに31日、警察から感謝状が贈られました。
日頃の訓練と2人の冷静な判断が、危険な状況での人命救助につながりました。
長野放送[/MARKOVE]