許可がないと入ることができない下諏訪町の星ケ塔遺跡を訪問する町観光振興局のツアー=5月
長野県下諏訪町観光振興局は今夏から、縄文時代を学ぶ新しいツアーを実施する。同町内にある日本で唯一確認されている縄文時代の黒曜石採掘坑「星ケ塔遺跡」と、縄文時代からヒスイを加工・供給していた新潟県糸魚川市の「糸魚川ジオパーク」内にある遺跡を組み合わせた1泊2日のツアー。今年度新たに取得した「第2種」旅行業により広域的な旅行商品の開発が可能となったことから企画した。縄文をテーマに他ではできない体験を盛り込み、同町の新たな魅力発信につなげていく。
昨年、人気番組「ブラタモリ」の放映と重なり大人気となった星ケ塔遺跡を訪ねるツアー。一方、糸魚川ジオパークも同時期に同番組で取り上げられたことから、両方の土地で番組に出演した現地ガイドの解説を聞くことができるツアーとして企画。同振興局担当者は「両地の貴重な遺跡巡りとともに、二つの番組が組み合わさった特別感を感じてほしい」と狙いを話す。
1日目は同町の「星ケ塔ミュージアム矢の根や」で黒曜石採掘の歴史を学習後、星ケ塔遺跡へ。同町に宿泊し、2日目は糸魚川市に移動し、「フォッサマグナミュージアム」で縄文時代の宝石・ヒスイや、大地の裂け目「フォッサマグナ」など地質を通した日本列島の成り立ちを学ぶ。ヒスイの流通拠点として栄えた北陸最大級の縄文集落跡「長者ケ原遺跡」も訪ねる。
8月のツアーはすでに定員に達しており、9月23日と10月28日出発のツアーを受付中。料金は大人1人4万円~(下諏訪宿泊割適用プランもある)。定員15人。
同振興局は今後も「一つのテーマにしぼり、下諏訪と別の地域をつなぐことで下諏訪をより引き立たせ、訪れてもらうきっかけになる旅行商品を開発したい」としている。
ツアーの予約は観光サイト「おいでなして しもすわ」へ。問い合わせは同振興局(電話0266・27・1800)へ。
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