ソーセージ作りに取り組む上伊那農業高校畜産班の1年生
上伊那農業高校(長野県南箕輪村)の畜産班は24日、伊那市新山で捕獲された鹿を用いてソーセージ作りを行った。今月から新たに班に加わった1年生4人にとっては初めての体験で、地域の資源として鹿肉の活用を広めようと熱心に取り組んだ。
食肉処理室を設けて鹿肉の解体から加工販売まで取り組む同班。この日は同市高遠町で手作りソーセージや生ハムの加工・販売を手掛ける「BUTCHER(ブッチャー)」の酒井一優さん(33)を講師に迎え、約15人の班員が作り方を学んだ。
筋がある肉は3ミリ、赤身は5ミリでミンチ。塩を混ぜて氷水を入れながら肉の温度を上昇させないようにこねて、ソーセージ特有のふわふわした食感に仕上げた。
破れないように悪戦苦闘しながら腸詰めに挑戦していた1年の生徒2人は「入班してまだ半月ほどだが、初めて体験することばかりで楽しい。ソーセージも多くの人に食べてもらえるよう工夫していきたい」と、命をいただく現場に携わる充実感に浸った。
同班では今までも冷凍の鹿肉を使って何回かソーセージ作りを行ってきたが、今回は18日に食肉処理したばかりの生肉を使用。よりおいしさを追求し、市販レベルを目指した取り組みで、冷凍肉と生肉の違いを比較しながら今後も研究を進める。
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