明治大学・山田朗教授が「大本営海軍部壕」を視察(長野市安茂里・15日)
終戦間際、長野市安茂里に旧海軍が掘った地下壕を15日、大学の研究者が視察しました。本土決戦を前に、海軍の中枢を移転するためではなかったかと見ています。
長野市安茂里の「大本営海軍部壕」を訪れた明治大学の山田朗教授。近現代の軍事史が専門で、「昭和の安茂里を語り継ぐ会」の案内で中に入りました。
壕は海軍の部隊が100メートルほど掘って終戦を迎えました。
陸軍が中心となった松代の地下壕と合わせ、本土決戦に向けた役割が注目されています。
山田教授は、語り継ぐ会の研究で通信部隊が来ていたことが明らかになったと評価し、さらに中枢機能が移る可能性があったと見ています。
明治大学・山田朗教授:
「天皇の所在地に海軍軍令部など中枢機能が移転する必要があったのは確か。時間があれば機能が強化されたことは間違いない。第一歩が安茂里の壕なんです」
教授は今後の資料の発掘に期待し、自らも協力したいと述べました。
長野放送[/MARKOVE]