神楽殿から紅白餅が投げられた「葺合祭」=下諏訪町の諏訪大社下社春宮
諏訪大社は12日、長野県下諏訪町の下社春宮と秋宮の宝殿の竣工祭「葺合(ふきあえ)祭」をそれぞれで行った。御柱祭の年ごと春宮、秋宮の東宝殿と西宝殿を交互に建て替えており、今回はともに東宝殿を建て替えた。
春宮、秋宮とも紅白の餅が入った俵が地元区から諏訪大社に寄進され、幣拝殿に飾られた。神事の後、寄進者らが神楽殿四方の廊下から餅を投げ、集まった氏子らは紅白の餅を拾い、ともに宝殿完成を祝った。
祭りは午前に春宮、午後に秋宮であった。春宮では地元の長持ちが出て祝福。北島和孝宮司や神職が宝殿前で神事を行い、大総代らが参列した。氏子らは厳かに行われる神事を幣拝殿前で見守った。
神楽殿から縁起物の餅がどっと投げられると、氏子らは手を伸ばしたり、袋でキャッチしたりして活気づいた。同町東山田が実家という守屋薫さん(28)=塩尻市=は2歳の長女と1歳の長男と参加し、「お餅をいっぱいもらえました。里曳きも見に来ます」と笑顔を見せていた。
御霊代を新しい宝殿にうつす遷座祭は春宮で下社里曳き開幕前夜の13日に行われる。秋宮の遷座祭は未定。
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