舞を披露したエフゲニー・ペトレンコさん(右)
ウクライナから避難しているバレエダンサーの夫婦が5日、長野県伊那市で開かれた県内のバレエ学園の発表会に特別出演し、平和への祈りを込めた舞を披露しました。
伊那市で開かれた白鳥バレエ学園の発表会。生徒たちが練習の成果を披露する場ですが、5日は特別な思いで出演した人たちがいます。
ウクライナの首都キーウ出身のバレエダンサーのエフゲニー・ペトレンコさんと妻の長澤美絵さんです。
2人はキーウのバレエ団に所属していましたが、今年2月、ロシアと緊張関係にあるとし、長澤さんの実家がある埼玉に避難しました。
その後、ウクライナ侵攻が始まり、2人は日本で悲惨な状況を目にし心を痛めてきました。
キーウから避難・エフゲニー・ペトレンコさん:
「両親のアパートや車はロシア軍の攻撃を受けてダメージを受けた。幸いなことに命はあるので、おかげさまと思っている」
特別出演のきっかけは、学園の出身で松本市のダンサー・二山治雄さんです。二山さんは2人が所属するバレエ団のツアーにゲスト出演し、その後も親交を深めてきました。
二山治雄さん:
「舞台人として、苦しい状況の中、少しでも踊りで皆さんの心が和やかになれば」
平和を願い舞を披露した夫婦。
キーウから避難・長澤美絵さん:
「1秒でも早く戦争が終わって、ウクライナに平和が戻ることを願った」
キーウから避難・エフゲニー・ペトレンコさん:
「芸術を通してウクライナのことを伝えることができればと。ウクライナへの大きな支援をありがとうございます。日本とウクライナにいつも平和な空がありますように」
発表会では義援金も募り、訪れた人たちも平和への思いを新たにしていました。
長野放送[/MARKOVE]