富士見町の東3地区の抽籤総代を激励する垂れ幕。大役を務める五味幸太郎大総代(右から2番目)も気持ちを高めた=乙事公民館
来春の諏訪大社御柱祭に向け、長野県富士見町乙事区と区内の大総代経験者が、上社の御柱の曳行(えいこう)担当を決める抽籤(ちゅうせん)式で本郷・落合・境地区のくじを引く抽籤総代の五味幸太郎大総代(67)=乙事=を激励する垂れ幕を作り、4日、区公民館の玄関前に取り付けた。
本宮、前宮の計8本の御柱の担当地区を決める抽籤式は上社山出し前のハイライトの一つで、いつもだと2月15日に行われる。東3地区と呼ばれる同地区の抽籤総代は、本郷、落合、境の大総代が順番に担うのが習わし。さらに本郷は立沢区、乙事区の大総代が交互に務めることにしており、乙事区からの抽籤総代は1986(昭和61)年以来36年ぶりという。
垂れ幕は縦3メートル、横2メートルの大きさ。98(平成10)年御柱祭の時に大総代だった三井武比呂さん(92)が「乙事に大役抽籤総代が来た 五味幸太郎君」と、祝意と期待を込めて大筆で書いた。新型コロナの終息を願いながら「みんなして御柱祭に参加しざあ(しよう)」とも書き入れた。
抽籤式当日まで飾り、担当する御柱の決定後に別の垂れ幕に切り替えることも検討している。大役を担う五味大総代は「応援をいただき、大きな責任も感じている。8本の御柱はどれも立派。地域にふさわしい柱が授かれるよう精進したい」と話している。
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