長野県高森町に到着したウクライナからの避難民（1日未明）
空手が縁で実現したウクライナからの避難です。1日未明、避難家族9人が無事、当面の滞在先となる長野県高森町に到着しました。町内では早くも支援の輪が広がっています。
成田空港での出迎え
4月30日、成田空港に到着したウクライナからの避難家族。母親3人、子ども6人の計4世帯9人です。
「禅道会」支部長のイゴール・ユカチュクさんと小沢隆首席師範
道着姿で迎えたのは、飯田市に本部を置く空手団体「禅道会」の小沢隆首席師範です。ウクライナにも支部を持つ禅道会。小沢さんは支部長のイゴール・ユカチュクさんと連絡を取り合って門下生の中から希望者を募り、高森町と連携して今回の避難を実現させました。
禅道会・小沢隆首席師範：
「だいぶほっとした。日本に来て良かったなと思ってもらえるようなサポートをしたい」
ヒマワリをプレゼント
避難してきたボロセンコ・オレナさん（44）：
「（ウクライナでは）比較的、安全な町に住んでいたけど、毎日サイレンが鳴ってて、安心して寝られるところがあると聞いて行くことを決めました。たくさんの支援をいただいてありがたいです」
オレナさんの息子ツンバルク・アルチョムさん（13）：
「ちょっと疲れた。勉強して日本の文化をたくさん知りたい」
オレナさんの夫や親族はまだウクライナにいます。
カテリーナさんと弟
クズニェツォバ・カテリーナさん（19）は、弟と2人だけでウクライナ中央部のヴィーンヌィツャから避難してきました。両親はまだ戦地で活動しています。
クズニェツォバ・カテリーナさん（19）：
「両親は戦う人を応援するボランティアの活動をしています。お父さんは何年か前、戦いがあったころは戦場に行って戦ったこともある。心配しています」
9人は手続きを終えると、町の用意したバスで出発。1日未明、町内の宿泊施設に到着しました。禅道会のメンバーや町職員など約20人が出迎えました。
高森町・壬生照玄町長
高森町・壬生照玄町長：
「子どもたちが本当に素直で、言葉が通じなくてもすぐにいろんな表現をしてくれたり、国、言葉は違えど素晴らしい関係を築けるんじゃないかな」
禅道会・小沢隆首席師範：
「心と体を癒してほしいな、そこがスタートラインかな」
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