伊那市内で実施する期日前投票は、開始4日目の21日までに計6446人となり、2018年前回選の同期比4175人よりも2271人多くなっている。
前回市長選は同日程で実施した市議選が無投票になったことなどを背景に、最終投票率は52・03%で、14年前々回選の66・45%より14・42ポイント下回る過去最低となった。だが今回の市議選は定数21に対し27人が立候補する大激戦となり、市議選の関心の高まりを受けて市長選の投票率は「前回よりも伸びそう」(市選挙管理委員会)と予測する。
白鳥氏は3期12年で取り組んだ財政健全化、企業誘致の成功、子育て環境の充実などの実績を強調。4期目の公約として「福祉の充実」を挙げ、コロナ禍による生活困窮者や各種産業の支援、子どもの医療費無料化、保育料の引き下げ検討などを主張。選挙戦では連日、市内をブロック分けした上で、小まめに街頭演説を行い、支持を訴えた。
23日は午前中に竜西地区全域、午後から竜東地区全域を遊説。午後4時に山寺のきたっせから徒歩で商店街を移動し、同4時半からいなっせ横広場で決起集会を開催する。その後、狐島、上・下新田、境、日影、中央などを回る。
八木氏は、40代の若さを前面に出して市政の世代交代を訴え、安心して老後を過ごせる、子育てしやすい地域づくりを目指す。高齢者らの公共交通の充実化、若者が地域に戻る地元産業の育成、返還不要の奨学金創設、発達障害への理解促進などを主張。財源には市長の退職金約1800万円の廃止などを挙げる。
有志らと共に草の根運動を展開。山間部から中心市街地まで幅広く遊説し、支持浸透を図る。インターネットを活用した発信にも力を入れる。
最終日は高遠や竜東、竜西などを遊説。午後7時45分から、いなっせ北広場で街頭演説をする。
市議選は定数21に対し、現職14人、新人13人の計27人が立候補。18年前回選の無投票から一転、定数を6人上回る激戦を繰り広げる。年齢の内訳は30代1人、40代8人、50代4人、60代6人、70代8人。男女別では男性21人、女性6人。政党別では無所属21人、共産3人、公明2人、日本維新の会1人。地区別では伊那14人、富県2人、美篶1人、東春近3人、西箕輪3人、西春近1人、高遠町2人、長谷1人。[/MARKOVE]