2度目の全面結氷した諏訪湖。5年ぶりの御神渡り出現に向けて期待が高まる
長野県諏訪地方は28日朝、厳しい冷え込みとなり、諏訪湖は再び全面結氷した。26日に次いで今季2度目。諏訪湖の御神渡り(御渡り)の判定と神事をつかさどる八剱神社(諏訪市小和田)の氏子総代による観察では、午前6時40分の時点で気温は氷点下9.5度、諏訪湖の水温は今季最低の0.5度を記録し、関係者の期待が再び高まった。長野地方気象台によると29日の諏訪の最低気温は氷点下9度と予想されている。
諏訪湖は26日に全面結氷したが、27日は風などの影響で前日の氷がほとんど砕けたり溶けた状況で氷は少なった。冷え込みが戻った28日は、一晩で凍る”一夜氷”が湖面を覆い、氷の厚さは3~7ミリになった。
宮坂清宮司(72)は「水そのものは今にも凍る状況。日中の気温もマイナスの予報なのでこのまま氷が厚くなってくれれば」と期待した。観察地点になっている諏訪市豊田の舟渡川河口付近の沖合10メートルほどには湖底からメタンガスが噴出し、氷に丸く穴をあける「釜穴」も出現した。宮坂宮司は「釜穴の出現は周りが凍っているあかし。あす以降の冷え込みで御渡りが現れることを楽しみにしながら観察を続けたい」と話している。
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