氏子らが位置を確認しながら、慎重に木製の台に降ろされる本宮一(代表撮影)
諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)で上社に曳き建てられる御柱8本が26日、長野県茅野市と原村境にある「仮置き場」から約4キロ離れた曳行開始場所となる「綱置き場」に設置された。トレーラーで運ばれた御柱が大型クレーンで慎重に降ろされ、各柱を担当する氏子らに迎えられた。
移動は午前8時30分に本宮一の柱と前宮一の柱から開始。仮置き場から大型クレーンでトレーラーに御柱が搭載された。トレーラーがゆっくりと進み曳行開始場所に横付けされると、氏子からは「改めて見ると大きいな」と声がもれた。御柱は担当地区の大総代や斧取りらが位置などを慎重に見ながら何度もクレーンで修正を重ね、曳行開始場所に降ろされた。
本宮一の柱を担当する豊平・玉川地区の矢島正恒大総代(67)=茅野市豊平南大塩=は、「御柱が綱置き場に設置されて、身が引き締まる思い。伝統文化、技術継承のためにも、協力一致でいい木作りをしたい。30年ぶりの御小屋山からの御柱なので、氏子が曳行できる里曳きになれば」と期待していた。
御柱は一番塚交差点付近の本宮一の柱から300メートル間隔で8本が設置され、27日から各担当地区の氏子により木作りが行われる。
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