長野放送
長野県内で5歳から11歳のワクチン接種が始まりました。まず基礎疾患のある子どもが対象で、来週以降、各自治体で本格化していきます。ただ、副反応などから接種させるか悩む保護者も多いようです。
5歳から11歳のワクチン接種。長野県内では2日から先行接種として、県立こども病院で始まりました。
重症化リスクの高い基礎疾患のある子どもが対象で、初日の2日は7人が接種を受けました。
県立こども病院 感染症科・南希成医師:
「重い基礎疾患を持っているお子さんがワクチン接種することで、予防が間に合って健康被害が起こらなければいい」
各市町村には6日までに7000人分のワクチンが供給される予定で、準備が整い次第接種が本格化していきます。
佐久市と立科町は共同で7日の午後にも接種を始める予定です。
一方、副反応などを心配し接種させるか悩んでいる保護者も多くいます。
5歳と6歳の子の母親:
「まだ情報も出ていなくて未知のウイルスのことなので、子どもに打っていいのかなという不安が大きいです」
6歳の子の父親:
「安全かどうか後遺症とかどうなるかによって、もうちょっと考えて周りの意見を聞きながら打とうかと思っています」
県立こども病院の南医師は「副反応はあまり心配しなくてもいい」とした上で次のように述べています。
県立こども病院 感染症科・南希成医師:
「個人的意見ですが、今の時点で、普段、健康なお子さんに積極的にすすめるセールスポイントはあまりない。普通の風邪でも重くなってしまうリスクある人は受けるメリット大きいが、そうでないお子さんは個人防衛でもいまいち、集団で感染防ぐという意味でも今からやっても間に合わない。最優先すべきは、お年寄りの追加接種」
5歳から11歳の接種は「努力義務」ではなく「推奨」です。国や自治体の情報をもとに判断してほしいとしています。
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