「炊き込みご飯」と「たけのこ汁」
北信濃の初夏の味・ネマガリダケ。収穫が本格化した長野県高山村では「タケノコ街道」と銘打ち、県道沿いの飲食店が自慢のネマガリダケ料理をPRしています。
「たけのこ汁」のネマガリダケ
サバの水煮を入れて「だし」を利かせた、みそ仕立ての「たけのこ汁」。主役はもちろん、ネマガリダケです。今年も北信濃にその季節が巡ってきました。
6月4日に入山規制が解除された高山村。ネマガリダケを採って半世紀近くになる、地元の宮川栄一さん(72)の収穫に同行させてもらいました。
宮川栄一さん:
「結構、ぽつんぽつんと出ていますね。いいタケノコって感じですね」
宮川栄一さん
ネマガリダケの正式名称は「チシマザサ」。県内では北部の山が主な産地です。この日、入ったのは標高1700メートルほどの場所で、ちょうど最盛期でした。生育は平年並みで、量も質も上々だということです。
宮川栄一さん:
「生育的には悪くない。場所によりけりだと思うが、50本とか100本近く採れた方もいた」
集まって生えていることが多いネマガリダケ。宮川さんのようなベテランは、そういうポイントを熟知をしています。
宮川栄一さん:
「3、4本見えます」
記者:
「本当だ。いっぱいありますね。採れました。長くて、太さ的にもいい」
ネマガリダケ
宮川栄一さん:
「最高のタケノコだと思います」
採れたては生でも食べられるそうです。
記者:
「やわらかいですね。みずみずしい感じで、甘味ありますね」
ネマガリダケ採りはともすると、夢中になりがち。滑落などの遭難には注意が必要です。警察は、2人以上で入山することやスマートフォンなどの携帯を呼び掛けています。
ネマガリダケ
この日は1時間ほどでおよそ5キロ採れました。採れごろの場所は徐々に標高の高い場所へ。収穫は入山期間の終わる7月3日まで楽しめるということです。
宮川栄一さん:
「毎日というわけにはいかないんですけど、『自分の畑』という言い方するんですけど、そういった場所は何回か入ってみたい」
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