氷斧で割った氷を拾い上げる観察総代=6日午前6時35分
日本付近が強い冬型の気圧配置となった影響で6日の諏訪は最高気温が0.4度までしか上がらず、ほぼ1日を通して氷点下だった。長野県諏訪市の諏訪湖畔では3日の節分で一区切りを迎えた御神渡り(御渡り)の観察が八剱神社(同市小和田)の観察総代らによって続けられており、再びほぼ一面に薄氷が張った湖面を名残惜しそうに見つめていた。
御神渡りの観察は、同市渋崎の総代が観察総代として続けるのが伝統。宮坂清宮司(71)が3日に今季を御神渡りが出現しない「明けの海」とする考えを明らかにして多くの総代が集まる観察を終える意思を示したが、その後も観察総代らが朝、湖面の確認と気温、水温測定を続けてきた。舟渡川河口で6日朝、氷斧で氷を割ったところ厚さは約7ミリ。風のない湖面はほぼ全面結氷のような状態だったが、日中は風の影響もあり、湖面は波打っていた。
長野地方気象台によると、7日の最低気温は6日よりも4度低い氷点下10度の予想だが、日中は3度まで上がる見込みで冬型の気圧配置が西から緩むとしている。6日の観測を終えた宮坂宮司は「朝の諏訪湖に来るのも7日が最後になるかもしれないな」と話していた。
[/MARKOVE]