霧氷によって木々が真っ白に覆われた林を歩き、笑顔を見せる参加者
長野県霧ケ峰自然保護センター(諏訪市)は6日、「親子で楽しむスノーシューイベント」を同市郊外の霧ケ峰スキー場を発着点とする約3キロのコースで行った。2組7人が参加して夏場にマレットゴルフで使われる林の中を歩いた。新雪を踏みしめながら歩みを進めると、空気中の水分が凍って樹木に付着する「霧氷」が見られ、木の枝にびっしりと白い氷が付いていた。
霧氷は氷点下の冷たい霧が樹木などに当たると、表面に付着する白や半透明の氷。同センター職員で環境保全指導員の小松研一さんが案内役を務めた。真っ白な木々の下を歩くと、ウサギの足跡やシカが木の幹の皮をはぎ取って食べた跡などが見つかり、小松さんが解説した。雪の下の地形を知る小松さんは参加者を安全な場所に案内すると、ふかふかの新雪に大の字になって寝転ぶ体験の場もつくった。参加者は無邪気に笑い、大喜びだった。
家族で参加した諏訪市上諏訪の女性(47)は「市内に住んでいながらスノーシューは初めての経験。スキーとは違い、動物の気配を感じながら自然の中を歩き、霧氷の木々に囲まれるとても美しい景色を見ることができた。とても楽しいひとときを過ごせた」と喜んでいた。
同イベントは13日も小中学生とその家族を対象に行うが、コロナ禍を踏まえ、人数を限定する。
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