ぽっかりと開いた湖面を泳ぐカワアイサの群れ=26日午前6時45分ごろ、諏訪市豊田の舟渡川河口の沖合
26日朝の諏訪湖は沖合から氷が消え、水面に水鳥がぷかぷかと浮かんでいた。御神渡り(御渡り)の判定と神事をつかさどる八剱神社(長野県諏訪市小和田)は、同市豊田の舟渡川河口付近で湖面の状況を観察。戯れる水鳥を尻目に、今後の冷え込みを願った。
午前6時30分ごろの気温は手元の温度計で氷点下1度。湖面は岸辺を残して解氷していた。観察の参加者は20メートルほど沖に進んで氷を割り、厚さを確認。約12センチに成長していたが、200メートルほど沖合は西風で波打ち、カワアイサが群れていた。うれしそうに泳ぐ水鳥とは対照的に、参加者は落胆した様子で岸に引き返した。
思わず「カモスイスイ」とメモを取った宮坂清宮司(71)は「大寒で一番寒い時期のはずだが今朝は暖かい。氷の状態が悪く湖面も開いており、諏訪湖はカワアイサの世界。一体どうしたの」と困惑していた。
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