小学4年の時の御嶽海
長野県上松町出身の御嶽海が大相撲で3度目の優勝を果たし、大関昇進を確実にしました。地元からも祝福の声が上がっています。
力強く相手を押し出す少年。今から20年前、当時小学校4年生の大道久司くん、現在の御嶽海です。
当時のインタビューでは…
小学校4年生の大道久司くん(当時):
「夢はね、相撲の大関。(横綱じゃないの?)うん、大関」
夢だった大関。
24日、大相撲初場所の千秋楽で自身3度目となる優勝を果たし、大関昇進の目安とされる3場所33勝にも到達。昇進を確実にし、夢を叶えようとしています。
御嶽海(優勝インタビュー):
「今場所はすごく長くて精神的に持つかなと。(大関昇進は)なかなか経験できることではないのでうれしい。両親に報告したい」
地元・上松町役場は24日朝、懸垂幕を掲げました。
地元の住民:
「ハラハラドキドキ、自分の息子かおいっ子を見るような感じで」
「大変感激しました。この地域の大きな星としてうれしく思いました」
こちらの文具店の店主は、御嶽海がデビューしてからお手製の星取表を店に貼り出しています。
文具店の店主:
「(新型コロナで)こんな状態だけど、明るいニュースができたかな。明るい話題は何よりうれしい」
母校・木曽町中学校も祝福。後輩の相撲部員は…
木曽町中相撲部主将・林玲さん:
「憧れの力士なので、優勝できたことは僕自身もうれしいですし、いいところを僕も見習っていきたいと思います」
木曽町中相撲部副主将・林琉さん:
「後輩である自分たち、自分がその後に続けるように、そういう刺激になります」
木曽町中相撲部:
「御嶽海先輩、大関でも頑張ってください!」
今場所は前に出る相撲を貫きました。元幕内大鷲の伊藤平さんは、この相撲で横綱を目指してほしいと話します。
元幕内大鷲・伊藤平さん:
「押していって、腰を下ろして…っていう形が今場所は出ていたから良かった。常に2桁勝てる大関になってほしい。そうしているうちに横綱になるから。続けていかなかったら(横綱の)チャンスはなくなっちゃう、今の勢いでいかないと」
大関昇進は26日に開かれる臨時理事会で決まる予定です。昇進となれば、信州出身としては江戸時代の伝説的力士・雷電以来、227年ぶりとなります。
優勝から一夜明けオンラインで取材に答えた御嶽海。大関への決意を語りました。
記者:
「(信州出身では)伝説の雷電以来だが?」
御嶽海:
「実感はわかないですけど偉大な先輩の後ということで、ある意味プレッシャーかなと」
記者:
「長野県民へメッセージを」
御嶽海:
「長野県の皆さん、お待たせしました。これからが本当にスタートライン。引き続き自分だけを見て、応援してもらえたら」
木曽の相撲少年が、夢だった大関へ。コロナ禍で沈んだ県内の雰囲気を明るくした御嶽海。次の春場所は3月13日に初日を迎えます。
長野放送[/MARKOVE]