長野市内の自動車販売店
車の販売を巡るトラブルです。「長野市の販売店に代金を支払ったのに車が来ない」と客の一部が被害届を出す事態となっています。渦中の業者とは音信不通。困惑や憤りの声が上がっています。
長野市内の50代女性:
「単純に…どうしよう、本当にどうしようって思いました」
困惑の声を上げる50代の女性。去年1月下旬、長野市内の自動車販売店で軽自動車を購入する契約を結びました。
女性は過去にも店で2台、車を購入しており以前と同様、ドライブレコーダーとあわせた代金194万円を現金で前払いしました。
納車は当初、ゴールデンウィーク明けの予定でした。
しかし…
(販売店社長からのメッセージ)
「今月末準備しますので、お待ち下さい宜しくお願いします」
長野市内の50代女性:
「ずっとこうやって逃げるんです」
女性は何度も納車や返金を催促しましたが、社長は電話で「コロナ禍で半導体が不足し、生産が遅れているだけ」などと繰り返すだけ。年末からは連絡さえも取れなくなりました。
社長の携帯電話にかけてみるが…
「おかけになった電話番号は、現在使われておりません。番号をお確かめになっておかけ直しください…」
18日も社長、店とは連絡が取れない…。
納車されていない客は女性以外もいてSNS上では…
(SNS)
「ここで車を契約しても納車されません。キャンセルしてもお金は返ってこないです」
「私も400万円で契約しましたが納車がされていません。これまでに何度も催促しています」
(記者リポート)
「被害が続出している自動車販売店です。店内の電気は消え、人の気配も全くありません」
以前は高級車が並んでいたショールームも今は「もぬけの殻」…。駐車場には中古車とみられる車が数台止まっているだけです。
店がオープンしたのは1995年。支払いは「現金前払い」で、店は県内外のディーラーから国産車・外車を仕入れて販売していました。
社長のネットワークで安く車が手に入るとアピールし顧客を増やしていったと言います。
関係者によりますと、被害の訴えは少なくとも数十人にのぼり、額は合わせて1億円を超える可能性もあるということです。警察は「被害届を複数受けていて、捜査を進めている」としています。
納車も返金もなく契約から間もなく1年が経つ女性。代金の200万円はパートの仕事で工面したもので、「一部でもいいから返して」と訴えています。
長野市内の50代女性:
「私の(パートの)2年間の年収です。できるのであればちゃんと償って、全額でなくても一部でもいいので、もし返金してもらえるのであればありがたい」
長野放送[/MARKOVE]