長野県庁で説明するJR東海の担当者 13日
2021年11月、長野豊丘村のリニア中央新幹線伊那山地トンネルの作業用トンネル工事で、岩石などが崩れる「肌落ち」が発生し、作業員1人が軽傷を負った事故で、JR東海が13日、長野県庁を訪れ、事故原因と再発防止策を説明しました。
JR東海によりますと、「肌落ち」の原因として、発破の後に浮石を取り除く作業が不十分だったことや、吹付コンクリートにむらがあり部分的に必要な厚さが足りなかったことなどが推定され、作業員による監視も不十分だった可能性が高いということです。
再発防止に向けては、経験豊かな作業員による仕上がり確認の徹底や、監視する人数の増員などを進めるとしています。
JR側の説明に対し、県は「今後は本坑の工事も控えているので、安全を第一に工事を進めてほしい」としています。
事故を受けて、伊那山地トンネルの作業用トンネルの掘削工事は中断されています。
JR東海は、「関係市町村にも事故原因と再発防止策を報告した上で、準備が整えば再開したい」としています。
長野放送[/MARKOVE]