実証事業でハワイから訪問(善光寺・長野市)
外国人観光客の受け入れが6月上旬にも再開される見通しです。観光需要の回復へ、政府は訪日ツアーの実証事業を行っていて26日、ハワイから来た旅行事業者が長野市の善光寺を訪れました。
「アロハー」
アメリカ・ハワイから来た4人。向かった先は善光寺です。
政府は24日から外国人観光客受け入れ再開に向けた実証事業として、少人数の訪日ツアーを試験的に行っています。
旅行会社に勤めている4人は24日入国、25日は栃木県の日光東照宮などを巡り、26日は善光寺を訪れました。
ツアー参加者:
「おやき、コーヒー店、そばが楽しみ」
県によりますと、長野県内の宿泊施設を利用した外国人は2018年、過去最多の120万人余りに上りました。
しかし、コロナの影響で2020年はおよそ34万人。7割ほど減りました。
こうした中、政府は6月上旬にも外国人観光客の受け入れを再開させる方針です。コロナ禍でどうやって観光需要を回復させるのか、今回のツアーで課題などを探ります。
ツアー参加者:
「(日本の対策は)とってもきびしい。(ホテルでは)朝食の時もビニールの手袋をしなければならない。きょうは何をするかなど50問の質問に答えた。観光客にそういうことはさせたくない」
受け入れる側は期待と不安が入り混じっています。
土産店:
「外国の方は夕方からでも多く来ていた。その時のにぎわいに戻ってほしい」
「うれしい反面、マスクとか海外の方は抵抗があるのかなと。案内方法が不安」
ハワイから来た4人は27日以降、松本や安曇野も訪れる予定です。
ツアー参加者:
「松本城や大王わさび農場へ行く。ハワイの人はワサビの食べ物が楽しみなので、ぜひ食べて買い物もしたい」
国や県は外国人客がマスク着用や手指消毒をしっかりできているかなども確認する予定で、今後、宿泊業者向けのガイドラインの策定などを進めていくことにしています。
長野放送[/MARKOVE]