宮坂醸造直営ショップ「セラ真澄」に元綱を飾る上諏訪地区奉賛会の山造委員ら
来春長野県で行われる諏訪大社下社御柱祭に向けて、諏訪市の上諏訪地区奉賛会は13日までに、御柱の曳行に使う綱を市内のホテルや上諏訪駅、企業、金融機関などに飾った。曳行用は山出し直前の来年3月中旬まで展示し、祭りの機運を盛り上げていく。
同地区の綱打ちは5日と11、12日に同市湖岸通りの旧東洋バルヴ諏訪工場跡地で行い、氏子約300人で曳行用20本と飾り綱7本の計27本を仕上げた。
このうち秋宮一之御柱の里曳きに使う男綱の元綱は13日、同市元町の宮坂醸造直営ショップ「セラ真澄」に届けた。重さ約300キロになる最大の綱で、とぐろ状に巻き上げ、職人手作りの1・7メートル四方の木製の台に載せて納めた。法被姿の山造委員約15人が力を合わせて入り口に運び、「御柱御用」と書かれた御幣を掲げた。続いて、「ますます繁盛でお願いだー」と高らかに木やりが響き、飾り綱とショップに向けて、全員で「よいさ、よいさ」と力強い掛け声を上げていた。
同社経営管理部の松沢明部長(55)は「数ある事業所の中で当社を選んでいただき光栄です。お祭りを盛り上げるお手伝いができれば」と話した。奉納を終え、奉賛会会長補佐の宮田忠晴大総代(68)は「御柱に向けて氏子の気持ちとまちの雰囲気が良くなっていけば」と願っていた。
飾り綱は13日までに26本をホテルや店舗、金融機関などに奉納した。残り1本は27日に市役所に届けるという。
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