張康恵被告(27)を送検(2021年3月)
今年3月、長野県安曇野市で母親に刃物で暴行を加え住宅に火をつけて殺害したとされる女の判決公判が開かれ、裁判所は女に懲役16年の判決を言い渡しました。
放火と殺人の罪に問われているのは住居不定無職の張康恵被告(27)です。
張被告は今年3月、両親が住む安曇野市の住宅で母親(当時56)に刃物などで暴行を加え、家に火をつけ焼死させたとされています。
これまでの裁判で検察側は「犯行は残虐」などとして懲役20年を求刑。
弁護側は「暴行時に刃物は使っていない。精神的虐待から逃れるために犯行を決意し、動機に酌むべき点がある」として懲役8年が相当と主張していました。
14日、長野地裁松本支部で開かれた裁判で高橋正幸裁判長は「被害者の傷口や付着していた血痕のDNA型などから包丁による犯行」と認めました。その上で「精神障害の影響が責任能力に影響を与えた可能性は否定できない」としつつも「暴行を加えた上、被害者の体に灯油をまき火を放つなどその殺意は強固で犯行は残虐」とし、懲役16年を言い渡しました。
今後の対応について弁護人は被告と相談して決めたいとしています。
長野放送[/MARKOVE]