長野市安茂里の「大本営海軍部壕」 整備を終えて見学が可能になった
太平洋戦争中に掘ったとされる「海軍部壕」が長野市安茂里にあります。その歴史を後世に語り継ごうと地元住民が整備し、12日から見学ができるようになりました。
トンネルのような場所に入っていく住民。高さ2.5メートル、幅3メートル、長さは100メートルほどあります。
NBS長野放送
ここは太平洋戦争中につくられたとされる「大本営海軍部壕」です。海軍部壕があるのは長野市安茂里小市。太平洋戦争末期、善光寺平では、「本土決戦」に向けて「松代大本営」を始めとする地下壕が掘られており、これもその一つとされています。
住民有志が整備を進めてきた 11月撮影
旧日本海軍が2カ月かけて100メートル近く堀ったところで終戦を迎えたとみられます。
地元住民有志でつくる「昭和の安茂里を語り継ぐ会」は、戦争が身近に迫っていたことを若い世代にも知ってもらいたいと、見学できるよう入り口の土砂の撤去作業など整備を進めてきました。
12日のお披露目
整備が終わり、12日から公開され、早速住民ら40人が見学に訪れました。
見学者:
「よく崩れなかったなと思います。何に使おうとしたのかね、海軍が」
安全のため奥には入れませんが、入り口近くの柵の外側から見学できます。
海軍部壕近くにある資料館
昭和の安茂里を語り継ぐ会・岡村元一共同代表:
「平和の尊さというのをしっかりかみしめて、若い人たちに伝えていきたい」
また、近くには資料館もつくりました。海軍が使っていたとされる食器や毛布、当時を記した旧安茂里村長の日誌など約50点が展示されています。
海軍部壕と資料館は事前に予約すれば見学できるということです。
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