松本市立病院・中村雅彦院長(リモート取材)
20日、長野県全域に発令された「医療警報」。長野県松本市の病院では、すでに人手不足の状態となっています。院長は大型連休までに感染者数が抑えられなければ「感染爆発につながる危険がある」と警告します。
松本市立病院・中村雅彦院長:
「発熱外来が非常に急増していてスタッフ不足が深刻になっていて、外来診療が破綻するんじゃないかという危機感を持っています」
松本市立病院。今月は連日70人程が発熱外来を訪れ、およそ6割が陽性に。外来診療や準備は夜遅くまで続く上、濃厚接触者となるスタッフも多く、人手不足が深刻です。
現在は入院患者が少なく確保病床16床のうち、使用されているのは10床以下となっていますが、油断はできないと話します。
松本市立病院・中村雅彦院長:
「オミクロンの派生であるBA.2、XEがまん延してくると、いつまた高齢者施設でクラスターが発生して院内感染が起きる、こういうことが起きると、瞬時に状況は一変する」
中村院長が懸念するのは大型連休です。連休前、連休中、基本的な対策の徹底を呼びかけています。
松本市立病院・中村雅彦院長:
「再び人の流れが活発になるゴールデンウィークまで2週間、患者数が減少に転じなければ本当に過去に経験のない、大きな感染爆発につながる危険性があると考えています。ゴールデンウィーク前に、ぜひ速やかにワクチンの追加接種を受けていただきたい」
長野放送[/MARKOVE]