長野放送
忘年会シーズンに入り、活気を取り戻しつつある飲食店も増えています。ただ、店側はオミクロン株流行を懸念。客側も忘年会を早めに開く動きが出ています。
パーテーションに囲まれながらの飲み会。今月3日、長野市の繁華街・権堂にある料理店「やま茶屋」はにぎわいを見せていました。
参加者:
「かなり久しぶりの場。こういう場でないと話が出ないこともあって貴重な場だなと」
感染状況が落ち着いてる長野県内。忘年会シーズンを迎え、飲食店も活気を取り戻しつつあります。
やま茶屋では、大人数の予約はコロナ拡大前には及びませんが、去年の3倍ほどまでに増えているということです。
やま茶屋・赤池健社長:
「去年と比べてコロナが非常に落ち着いているので全然違う。気持ちも実際の予約も。そういう意味ではありがたいなと」
店はコロナ禍を乗り越えようと、これまでさまざまなアイデアで踏ん張ってきました。ランチ営業の復活、山菜採り名人の社長自ら山に入り「山菜おせち」を全国に販売。さらに、密を避けた屋上での「青空ランチ」。
こうした取り組みで売り上げは上向いてきましたが、一番の稼ぎ時である去年の年末は「第3波」の影響で客が入りませんでした。
2シーズンぶりに戻った忘年会シーズンの客。利用者たちも久しぶりに会食を開いたと話していました。
参加者:
「会議で盛り上がって、その後があっていろいろと懇親が深まっていくが、それがなかった。だからできるようになってコミュニティーの距離感が縮まった」
一方、懸念されているのが、世界で急拡大している「オミクロン株」。きのう6日はイタリアから帰国した男性が、日本人で初めて感染が確認されました。
日本でも感染が広がれば、客足が再び鈍る恐れがあります。
やま茶屋・赤池健社長:
「ダメージをずっと受けてますので『ダメージ慣れ』はしてるんですけど、そうとばかりも言ってられない。仮に来ても、穏やかな波になってもらえればありがたいなと」
一方、オミクロン株により客側にも変化が出ています。
(記者リポート)
「感染拡大を懸念して、駆け込みで忘年会などを行う人たちも増えているようです」
長野駅前のウインズは、先月末から忘年会の予約が入ってきているということです。
ウインズ・田中正之店長:
「お客さんの話を聞くと、12月の忘年会を前倒しにしてやろうという団体さんも来ている」
県も「年末に集中する忘年会を早めに開いてほしい」と呼びかけています。
コロナ禍で迎える2年目の年末。飲食店はオミクロン株の流行で「第6波」が来ないことを願っています。
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