G7外務大臣会合に設置されるメディアセンターに出展する各種の組子細工製品と三浦敏夫さん
長野県宮田村で県指定の伝統工芸「信州組子細工」を作り続ける三浦敏夫さん(68)=三浦木工代表、南割=は、16日から軽井沢町で開くG7外務大臣会合で設置されるメディアセンターの情報発信コーナーに、自ら製作した組子細工製品を出展する。古くから日本家屋の装飾として用いられた技術を世界に発信。三浦さんは「より多くの国に紹介してほしい」と期待を募らせている。
情報発信コーナーは、G7(先進国首脳会議)に合わせて各国から集まるメディア向けに、長野県の特産品などの提供やおもてなし、観光情報を発信する場として16~18日の日程で設置。同センターには1日当たり250人程度のメディア関係者が滞在する見通しで、長野県の魅力を発信する機会としている。県産の果物を原材料とした飲料(ジュースなど)や試飲・試食のほか、県建具協同組合組合員6人が伝統工芸品の展示と製作体験などを繰り広げる。
三浦さんが出展するのは、いずれも村内産木材で作った組子細工による鍋敷きやコースター、アクセサリー、ついたてなど8種類。このうち、各国の記者らの製作体験用には、直径約11.5センチのコースター2種類を用意した。
三浦さんは長年にわたり組子細工の伝承活動に携わっているだけに「伝統工芸の灯を消さないよう取り組んできた。各国の報道関係の皆さんによって、世界に紹介され、さらに広がれば」と話している。
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