モミジの景勝地で現地研修を行う「観光ボランティアガイド」養成講座の受講者ら
長野県箕輪町観光協会は、紅葉の名所として知られる箕輪ダム「もみじ湖」の観光案内などを担う「観光ボランティアガイド」の養成に取り組んでいる。全国的に注目を集める、もみじ湖に関係する知識やガイドの心得などを学ぶための養成講座を開いており、受講者は修了後早速、紅葉が最盛期となる現地に常駐し、観光客の案内に当たる計画だ。
ガイドの養成は今年度から始めた事業で、県の地域発元気づくり支援金を活用。町の魅力発信をはじめ、観光客の行動利便性の向上、町内滞在時間の増加につながる観光案内サービスの充実を図る。
講座は町内外の20~70代の19人が受講。伊那バス(伊那市)でガイド育成を担当する島崎俊子さんや町職員が講師となり、座学など全9回の講座を9月から開いている。
第6回講座となる6日は、初めて現地研修を行った。箕輪ダムなどを訪れ、座学で学んできた、ダム建設で湖底に沈んだ長岡新田集落の人たちが植栽したのがはじまりという「もみじ湖」のいわれなどを再確認。町が今年度整備した末広広場の景勝地周辺を巡る1周1.2キロの散策路も歩き、案内の参考にした。
第7、8回講座は、観光客を相手にガイドの技術を磨く計画。20日に修了式を開き、26日から本格的なガイド事業を始める予定だ。受講者の女性=同町木下=は「座学だけではなく、現地を実際に見ることで学ぶことがあった。観光客が何について知りたいのか判断できるよう、実践を積みたい」と話していた。
もみじ湖は、国内旅行情報サイト「じゃらんnet」の全国のおすすめ紅葉スポットランキング2021で、昨年に続き1位になった。昨年の来場者は前年の2倍以上となる6万8500人だった。竹の尾広場周辺のライトアップは23日から開始。見頃は今月下旬~11月上旬の見込み。
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