諏訪市が受動喫煙防止重点区域の候補地に選んだ石彫公園
長野県諏訪市は29日、受動喫煙防止条例「受動喫煙のない思いやりと健康のまちづくり条例」に基づく重点区域の候補地を、石彫公園を含む市湖畔公園の一部とする案をまとめ、広報すわ12月号で発表した。条例は来年4月に施行され、重点区域内では喫煙ができなくなる。市は説明会を12月20日午後7時から諏訪市文化センターで開く。
条例制定は金子ゆかり市長2期目のマニフェストの一つで、今年9月の市議会で可決された。市と市民、事業者の責務を定め、受動喫煙の防止を重点的に行う「重点区域」の指定ができるとした。市は「重点区域は市有の公園とし、条例の象徴となる1カ所を来年4月までに指定する」などとしていた。
湖畔公園は1953(昭和28)年、諏訪湖のしゅんせつで埋め立てた湖岸に造成された公園。下諏訪境から上川大橋までの延長2.5キロに石彫公園や 諏訪湖間欠泉センター、足湯などが整備されている。花火大会の有料桟敷席や遊覧船の発着点としても活用され、市民や観光客の憩いの場となっている。
市は湖畔公園のうち、市民や観光客の利用が多い石彫公園一帯を重点区域に指定したい考え。選定理由や具体的な範囲については「説明会で公表したい」(健康推進課)としている。重点区域は、地域住民や事業者の意見を聞き、必要な配慮をした上で、市長が指定する。
一方、市議会は同条例に対する付帯決議を可決しており、「喫煙者・非喫煙者に十分配慮しながら、適切な場所に喫煙場所などの整備を行うこと」を市側に求めている。
説明会には誰でも参加できる。申し込み不要。問い合わせは、市保健センター(電話0266・52・4141、内線592)へ。
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