長野放送
長野県茅野市の土石流災害です。9日、国土交通省の専門家が現地調査に入り、「早急に土砂の撤去が必要」と明らかにしました。一方、茅野市は宮川地区への避難指示を解除しました。
(記者リポート)
「午前9時です。雨が降る中、国交省の専門家が土砂災害の現場に調査に入りました」
国交省が茅野市宮川高部地区に派遣した土砂災害の専門家。土石流で被災した下馬沢川周辺や上流の発生地点を調査し、復旧に役立てるのが目的です。
調査後の会見では…。
国土技術政策総合研究所・山越隆雄砂防研究室長:
「表層崩壊がたくさん起きていた。(推定で)1万立方メートル以上は出ているのでは」
また、次の大雨に備え、溜まった土砂を取り除く必要があると指摘しました。
国土技術政策総合研究所・山越隆雄砂防研究室長:
「まだ水路が埋まっているので、ちょっとの雨が降って流量が増えると、思わぬところに土砂や泥水が流れ込む危険がある。水路を早く堀る必要がある」
一方、茅野市は、上流に土石流の発生を知らせるセンサーが設置されたことなどを受け、宮川地区に出していた避難指示を9日午後、解除しました。
茅野市内で、今回の大雨による建物の被害は101棟にのぼっています。
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