長野放送
7日、長野県諏訪市でレントゲン撮影をする検診車が住宅2棟に突っ込んだ事故。事故の目撃者などからは「ブレーキが利かなかったようだ」との話もあり、警察が詳しい原因を調べています。
外から2階の部屋の中が見えてしまった住宅。7日午後4時前、諏訪市上諏訪の市道を走っていた検診車が、道路脇の住宅2棟に突っ込みました。
1棟は家の一部がえぐられるように壊れてしまいました。
当時、家にいた住民:
「(ダイニングにいて)ガーッと音がして何だろうと思った瞬間(家が一部)なくなっていた。リビングにいたらどうなっていたか…」
住人は無事でしたが、検診車に乗っていた男性3人がけがをしました。
一夜明け、壊れた住宅では住人らが片付けに追われていました。
なぜ、事故は起きたのか?
(記者リポート)
「検診車はガードレールを突き破って民家に突っ込みました。外壁が大きく破損し1階と2階がむき出しになっています」
この道は霧ヶ峰と諏訪市街地を結び、霧ヶ峰からはおよそ10キロの下り坂が続きます。現場手前およそ50メートルの場所にあるバス停にタイヤ痕が残っていました。
さらにバス停の先にある縁石には乗り上げた跡もありました。検診車は縁石に乗り上げた後に反対車線の民家に突っ込んだとみられます。
近所の住民:
「(事故を目撃した人は)全然ブレーキが利かなくてと言ってました。止められなかったって…」
下り坂などでブレーキを踏み続けたり多用しすぎたりした場合、利きが悪くなる「ベーパーロック現象」や「フェード現象」が起こる可能性があります。
警察はそうした現象も踏まえ事故の詳しい原因を調べています。
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