御柱守に朱印を押す手長神社の前島正宮司
諏訪湖の人工島「初島」にある初島神社の御柱祭に向けて、初島奉賛会(横山真会長)が参加者に贈る御柱守を100体作った。手長神社(長野県諏訪市茶臼山)でお払いをした上で、御柱の曳き建てに「奉仕した証」として奉賛者や氏子に渡すという。
御柱守は前回も作った。縦6センチ、横3センチの木製で、片面には「令和四壬寅年 御柱守」の文字と朱印、もう片面にはレーザー彫りで「初島神社」の文字が施されている。ひもが付いていて、身に着けることができる。6日、手長神社社務所で同神社の前島正宮司が朱印を押して、お守りを完成させた。
初島は1954年完成の人工島。御柱祭は奉賛会が受け継いできたが、2010年の御柱祭から観光客の受け入れを始めた。前回16年は市と諏訪商工会議所、諏訪観光協会、諏訪湖温泉旅館組合、奉賛会で御柱祭誘客促進協議会を組織し、御柱に観光客を乗せて盛大に曳行した。
市との協定に基づき、初島の御柱や石碑、鳥居の維持管理を担う奉賛会によると、花火の打ち上げ場所として整備された初島は長年立ち入り禁止だったが、一昨年から一般の上陸が可能になった。横山会長は「湖上のアクティビティが盛んになっている。初島を地域の宝。新しい観光の道を切り開く一助になれば」と話している。
初島神社の御柱祭は22日に行われる。新型コロナの影響で観光客は参加できないが、見学や記念撮影は可能。
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