中ア駒ケ岳の山頂でパノラマを楽しむ登山者たち=11日午後1時10分
夏山シーズンが最盛期を迎えている。11日は天候に恵まれ、中央アルプスでは大勢の登山客が駒ケ岳(2956メートル)を目指して長い列をつくった。登頂を果たすと、爽快な風に吹かれながら見渡す限りの絶景を満喫していた。
駒ケ岳ロープウェイ千畳敷駅を降りた登山客らは目の前に広がる千畳敷の光景に「きれい」「おお」と声をそろえた。コロナ禍のため、多くの人が感染対策を取って登山。乗越浄土から中岳を超えて駒ケ岳山頂にたどり着くと、360度見渡せる絶景を楽しみながら思い思いのポーズで写真を撮ったり、昼食を味わったり。家族5人で初めて訪れた愛知県の佐藤博通さん(47)は「今日は天気がいいと聞き訪れた。無事登ることができて、思い出に残る登山になった」と話していた。
駒ケ岳ロープウェイを運行する中央アルプス観光によると、この日はロープウエーを利用しての入山が2000人を超え、臨時バスを出して対応。麓側のしらび平駅と山頂側の千畳敷駅は乗車する人であふれ、整理券を配布。往復とも最大1時間30分待ちの列が出た。
同社によると、今シーズンは7月に首都圏などに4回目の緊急事態宣言が出された影響などで人出はコロナ禍前より少ないといい、同社の担当者は「久しぶりの盛況だった」と話していた。
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