地上57メートル付近にある水の吐き出し口(コンジットゲート)直下に立つ家族連れ=中川村の小渋ダム
国土交通省天竜川ダム統合管理事務所(中川村)は24日、管轄する小渋・美和の両ダム施設を一般開放する「ダム見学ツアー」を始めた。県内外から多くのダムマニアや家族連れなどが訪れ、普段は見られない場所に立ち入るなどしてダム探検を満喫した。28日まで。
国の「森と湖に親しむ旬間」(21~31日)に合わせて開催。今年は新型コロナウイルス感染対策として「3密」を避ける分散型としたため、1組8人、1日4組限定とし、期間を4日間と余裕を持たせて実施した。
初日の小渋ダムには、愛知県や静岡県、神奈川県などの県外観光客を含め、定員いっぱいの32人が参加。同事務所の岡本明課長の案内で、専用エレベーターでダム内部に入ったり、地上57メートル付近の水の吐き出し口(コンジットゲート)直下から周囲を望んだりと、普段では味わえないダムの魅力を堪能した。
浜松市から家族4人で訪れた木野裕介さん(44)は「地元にダムが無いので初めて参加したが迫力に圧倒された。子どもたちにも実物を見せられてよかった」と笑顔を見せていた。
岡本課長は「大雨などの災害時にダムが原因とされる場合があるが、そうではないことを実際にダムを訪ねて知ってほしい」と訴えていた。
ツアーは26日以降に若干の余裕があるという。参加無料。参加申し込みは同事務所(電話0265・88・3729)へ。
[/MARKOVE]