諏訪湖での初練習で笑顔で湖上に漕ぎ出すイタリ五輪ボート代表選手たち
東京五輪開幕を9日後に控えた14日、五輪ボート競技に出場するイタリア選手の事前合宿練習が下諏訪町内で始まった。リオ五輪メダリストや世界選手権上位入賞者ら、五輪でのメダル獲得が期待される有力選手を含む26人が、17日までの諏訪湖での事前合宿をスタートさせた。
イタリアのボート選手団は36人で、選手は男性13人、女性10人、補漕3人。舵手なしフォアやダブルスカル、クオドルプルスカルなどの種目に出場する。選手団は13日に羽田空港に到着後、PCR検査で陰性を確認し、バス2台で合宿地に向け出発。同日午後9時前に宿泊する諏訪市内のホテルに入った。
14日は午前9時ごろにホテルを出て、練習会場となる下諏訪ローイングパークへ。会場に到着した選手はすぐにボートの調整に入り、午前10時ごろから続々と湖上に漕ぎ出し、仮設の2000メートルコースで練習を開始した。午後は5時すぎに湖上練習を開始し、五輪に向け入念な調整を行った。
諏訪湖で初練習するイタリア選手の歓迎と応援のため、宮坂徹下諏訪町長が練習会場を訪れ、距離を取りながらチームマネジャーのアンブラ・ディ・ミシェリさんとあいさつを交わした。
宮坂町長は「まさか強豪国のイタリアに来ていただけるとは思わなかった。ボート関係者はみな大喜びしている。五輪ではベストパフォーマンスができるよう期待しています」と歓迎。
アンブラさんは「コロナ禍で合宿受け入れに反対もあったと思うが、ルールに従った行動をするので安心してほしい」とし、「諏訪湖はきれいな湖で、ここで練習できることを光栄に思う。町の人もサポートしてくれてありがたく思う」と話した。
諏訪湖ではアルゼンチンのボート代表選手の事前合宿も18日まで行われている。15日は、両国選手が午前中の練習後、見学者らに向け五輪への意気込みなどのメッセージを発信する予定。時間は練習スケジュール等で変更もあるが、アルゼンチン選手はおおむね午前10時~同10時30分、イタリア選手は午前10時30分~11時の間に行うという。
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