警察官2人が乗っていたパトカー
立てこもり事件の続報です。銃撃には殺傷能力の高い「スラッグ弾」が使われ、警察官1人は銃撃の後、さらにナイフでも刺されていたことがわかりました。また、容疑者は「ぼっち」という言葉を使い、馬鹿にされていると思っていたという趣旨の供述をしているということです。
男女4人が死亡
29日午後1時過ぎ、中野市の畑に花を手向ける女性たちの姿が…。
花を手向けた女性:
「痛かっただろうな、怖かっただろうなという気持ちだけですね」
この場所は村上幸枝さんが倒れていた場所でした。
5月25日、中野市江部で女性2人が刺され、通報を受けて、駆けつけた警察官2人が襲われて死亡しました。このうち警察官1人を殺害した疑いで青木政憲容疑者(31)が逮捕・送検されています。
事件現場周辺(5月25日)
猟銃で撃たれた警察官2人のうち玉井良樹警部補(46)について、警察は29日、銃撃後にナイフで複数回刺されたのが致命傷になったと発表しました。
また、銃撃には「スラッグ弾」を使ったとみられることも新たにわかりました。
「スラッグ弾」は主にクマやイノシシなどの猟に使われる単発弾で、散弾よりも殺傷能力が高くなっています。
警察によりますと、運転席の池内さんに1発、その後、助手席の玉井さんに1発撃ったということです。
警察は銃4丁とナイフ1丁を押収し調べています。
4人の死因はいずれも「失血死」で即死に近い状態だったということです。
警察は強い殺意があったとみて調べています。
青木政憲容疑者(31)
また女性2人を襲ったことに関して、容疑者は「ぼっち」という言葉を使い、「一人ぼっちでいることを悪く言われていたと思った」という趣旨の供述をしているということです。
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