青木政憲容疑者 長野中央警察署に移される(5月26日夜)
長野県中野市で4人が死亡した事件で逮捕された容疑者の身柄が検察に送られました。死亡した警察官の元同僚が「殉職が無くなってほしい」などと、現在の心境を語りました。
青木政憲容疑者(31)を送検
殺人の疑いで逮捕された中野市の青木政憲容疑者(31)。27日午後、検察に身柄を送られました。
4人が犠牲となった今回の事件で、警察は池内卓夫巡査部長を猟銃で殺害した疑いで青木容疑者を逮捕しました。
全容解明に向け、27日も銃撃されたパトカーの検証を行いました。
長野県警音楽隊に所属していた池内卓夫巡査部長
池内さんは40年前から長野県警の音楽隊で活躍していました。
楽長だった元警察官の男性が取材に応じてくれました。
長野県警音楽隊の元楽長・丸山栄三さん:
「池内さんは誠実だった。それに積極的で努力家でした。リハーサル室で私が立っていると椅子を持ってきて、『楽長座ってください』と本当に助かった部分がすごくあります」
長野県警音楽隊の元楽長・丸山栄三さん
丸山さんは音楽隊を引退する時、池内さんからドラムなどに使う「バチ」をプレゼントされたといいます。
長野県警音楽隊の元楽長・丸山栄三さん:
「考えが及ばない。残念というか辛い」
事件現場
刃物による犯行という情報で急行した池内さんは防弾チョッキを着用していませんでした。
長野県警音楽隊の元楽長・丸山栄三さん:
「110番通報を刃物事案で受けた時に、猟銃の事案に発展するというのは、まず分からない。今まで経験がない話ですから、予測できないと思う。殉職事案というものが無くなることをOBとして祈りたい」
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