桜の散り終わりを迎えた園内
高遠城址公園(長野県伊那市高遠町)のタカトオコヒガンザクラが散り終わりを迎えた。同園を会場にした「さくら祭り」も9日で終了。今年は過去最速で開花し、連日のように大勢の観桜客が訪れた園内も今は落ち着いた空気に包まれている。
同園にはタカトオコヒガンザクラが約1500本植わり、樹林は県の天然記念物に指定される。今季の開花宣言は3月25日で記録上最も早かった。その後も温暖な天候に影響され、1日に満開。週末とも重なり、観桜客で大にぎわいだった。
今年のさくら祭りは新型コロナウイルス感染対策を緩和し、ほぼ通常の形で開催。レジャーシートを広げて飲食を楽しむ姿も多く見受けられた。同市によると、9日までの有料入場者数は約10万2000人(暫定値)という。
祭りは終了したが、10日も大型バスが多数訪れ、園内では観光客が散策を楽しんでいた。大阪府の70代夫婦は「前から来てみたかった。満開だったらとてもきれいだったと思う」と少し残念そう。和歌山県の60代夫婦は「大きく古い桜の木が多く、良い雰囲気。(維持管理は)大変だと思うが、残していってほしい」と話していた。
公園には無料で入場できるが、周辺の交通規制は16日まで継続する。
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