法廷内の小谷徹被告(初公判 2月)
長野市の自動車販売店の元社長が新車販売名目で複数の客から現金を詐取した事件で、長野地検は31日、60代男性から現金178万円をだまし取った詐欺の罪で元社長の被告を追起訴しました。これで4回目の起訴です。
小谷徹被告(64)
3月31日、詐欺罪で追起訴されたのは長野市の自動車販売店「デュナミス・レーシング」の元社長・小谷徹被告(64)です。これで4回目の起訴となります。
自動車販売店(2022年2月撮影)
起訴状によりますと、小谷被告は2021年10月、60代男性に「購入代金は、実際は240万円くらいするところを、178万円丁度にしといたから」、「現金が振り込まれたら、発注するから」などとうそを言い、自動車販売の名目で男性から178万円をだまし取ったとされています。
検察は被告人の認否を明らかにしていません。
自動車販売店(2022年撮影)
小谷被告は県内の別の客3人から合わせて920万円をだまし取ったとして、詐欺罪で3回起訴されていて、今回の追起訴で罪に問われた額は合わせて1098万円となりました。
2月に行われた初公判では、起訴内容について問われると、小谷被告は「間違いありません」と起訴内容を認めていました。検察は冒頭陳述で、ずさんな経営実態を明らかにし、闇金から金を借りて被害者から受け取った金はその返済などに充てていたと指摘しました。
次回公判は4月27日の予定です。
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