長野市・荻原健司市長(説明会 5月13日)
一部住民の苦情をきっかけに長野市の公園が廃止された問題で、市が保護者向けに説明会を開きました。近くの小学校の施設を利用し「新しい遊び場」を作る計画です。
子どもの声がうるさいなど一部住民の苦情がきっかけで、4月末で廃止された長野市の「青木島遊園地」。
今後の「遊び場」の確保が課題となっています。
長野市・荻原健司市長:
「遊園地の存続を望んでいた皆さんには、その思いがかなわず改めてこの場でお詫びしたいと思います。申し訳ありませんでした」
荻原市長は冒頭でこう述べ、保護者らに計画案を示しました。
市の計画案(市の資料より作成)
市の計画案によりますと、当面の「遊び場」は、近くの青木島小学校の中庭を開放するほか、今後、老朽化したプールを解体して新たな「遊び場」を作るとしています。
また、1、2年生が利用する「児童センター」は2024年度中に学校内の「子どもプラザ」に統合する方針です。
今後は校内の改修や、保護者の送迎用の駐車スペースの整備を進め、水泳の授業は市や民間の屋内プールを活用するとしています。
説明会後に取材に応じる荻原市長
出席した保護者は―。
小3の保護者:
「かなり大きな計画案が発表されたので、そこに子どもたちがうまく順応していけるのかなって不安はある」
小1の保護者:
「1回(の説明)で『あ、そんなんだ』というのは、できなかった。センターとプラザを統合したところで、人数も増えますし、うちの子もセンターに通っていますが、『今も窮屈だ』というところが、また窮屈になるので、これからどうなるのか不安」
廃止になった青木島遊園地(5月13日撮影)
青木島遊園地を巡っては、子どもの声がうるさいとの一部住民の苦情をきっかけに市は一度廃止を決めました。
長野市・荻原健司市長(2023年2月)
しかし、一部住民の意見だけで決めるのはおかしいと異論が相次ぎ、市は2月に住民説明会を開きました。
そのとき、荻原市長はー。
長野市・荻原健司市長(2023年2月):
「皆さまの話を受け止めた中で廃止のままでいくのはどうかなと」
[/MARKOVE]