ここ数日の暖かさで三分咲きになった井戸尻史跡公園の紅梅=8日午前、富士見町池袋
長野県富士見町池袋の井戸尻史跡公園にある紅梅が、ここ数日の暖かな陽気で一気にほころび始めている。縄文の復元住居の周囲に濃いピンク色の花と甘い香りが広がり、縄文の里に本格的な春の訪れを告げている。
町歴史民俗資料館の樋口誠司さんによると、園内には15本ほど植わり、全体では三分咲きほどになった。この先1週間が見頃と予想。8日は春かすみに包まれたが、空気が澄めば南アルプス駒ケ岳(甲斐駒ケ岳)や鳳凰三山と共演し、「朝に少し冷え込むと露が付き、花色が濃くなってよりきれいです」という。
井戸尻考古館を訪れ、公園に足を運んだ町内と原村の女性は「早春の花はいろいろありますが、ピンク色の花に出合うと春が来たんだなと実感します」と笑顔。園内は例年だと、4月中旬に桜、同下旬にハナモモの季節を迎える。
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