迫真の殺陣も多く、会場を魅了した4年ぶりの冬季合同公演
長野県諏訪地方の高校の演劇部による第14回冬季合同公演「傀―KAI―」(諏訪地区高等学校演劇連盟主催)は12日、茅野市民館で開かれた。コロナ禍などで中止が続き、4年ぶりの開催。茅野、東海大諏訪、岡谷南、諏訪清陵の4校から1~3年生21人が参加。キャストも裏方も協力して創り上げた舞台を大勢の聴衆の前で披露した。
傀は、鬼の一族と、それを滅ぼそうとする人が戦う戦国時代劇。鬼のリーダー咲夜(サクヤ)が幼い頃、人の軍に攻め入った際、深手を負って倒れたところを、治癒能力を持つ「再生の巫女」奏(カナデ)に助けられたことから物語が始まる。
成長し、運命に導かれて再会するが、乱世は続く。二人は疑心が憎しみを生み、無意味な戦いを招いていることを訴え、多くの犠牲を出すも共生の世界を目指していった。気迫のこもった殺陣の場面も多く、迫力ある演技も会場を魅了した。
エンドロールでキャストらがステージに登場。代表者が「出ているみんなはめちゃくちゃ楽しかったと思う。照明や音響、先生、大雪の中を来ていただいたたくさんの方のおかげで 開演できたことに感謝します」と呼び掛けると、ひときわ大きな拍手が送られた。
[/MARKOVE]