長野放送
長野県山ノ内町の人気ラーメン店が、コロナ禍で需要が落ち込む地元産のそば粉を活用した新メニューを開発しました。名物の「つけ麺」とのコラボレーションです。
8日、山ノ内町の道の駅「北信州やまのうち」で開かれた新メニューの試食会。麺をつけ汁にくぐらせてすする「つけそば」です。
手がけたのは町内の人気ラーメン店「山ノ内大勝軒」の店主・田内川真介さん。看板メニューの「つけ麺」のようですが、使っている麺は「そば」です。
山ノ内大勝軒・田内川真介さん:
「大勝軒のスープが、山ノ内のそば農家さんのお役に立てればと」
山ノ内町須賀川地区はそばの産地として知られていますが、新型コロナの影響でそば祭りが中止となったことなどもあり、そば粉の消費量は例年に比べ7割ほど落ち込みました。
去年、志賀高原に「山ノ内大勝軒」をオープンした田内川さんは、町出身で「つけ麺の生みの親」ともいわれる故・山岸一雄さんの弟子です。
師匠のふるさとのピンチを助けようと、そば粉の消費拡大のため新メニューの開発に乗り出しました。
麺はそばの香りを強く感じられるよう普通のそばの倍ほどの太さに。つけ汁は麺に負けないように大勝軒で使っている甘酸っぱい汁を一晩寝かせて、よりうま味を引き出しました。
山ノ内大勝軒・田内川真介さん:
「そば粉自体がおいしいですよね。香りとか甘味とか、強い。(麺とつけ汁が)強い・強いでぶつけるから、ちょうどバランスよく、いいところを引き出してくれる」
記者が試食…
(記者リポート)
「そばの香りと濃厚なつけ汁がとてもよく合います。うま味と風味が口の中に広がります」
町も期待を寄せています。
山ノ内町・竹節義孝町長:
「新メニューとして出ることが地域振興、そばの振興、町の観光振興になるのでは」
新型コロナの感染状況が落ち着き、少しずつ観光客が戻ってきている山ノ内町。新メニューは、来月初旬から道の駅で提供する予定です。
山ノ内大勝軒・田内川真介さん:
「観光のお客さまはもちろん、山ノ内の皆さんにも食べていただいて、喜んでいただける商品を須賀川の皆さんと一緒に頑張っていきたい」
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