諏訪湖に飛来したコハクチョウ
白鳥の飛来地として知られる諏訪湖の横河川河口(長野県岡谷市)に20日、コハクチョウ1羽が飛来した。保護・観察を行う「諏訪湖白鳥の会」(白田正夫会長)によると、今季初の飛来。昨季の11月3日より47日遅かったが、近年で見ると例年通りという。諏訪湖への飛来は1974年から48季連続となった。
同日午前6時30分ごろ、同会が同市と下諏訪町との境にある湖岸十四瀬川橋近くでコハクチョウを確認。同所では同11時前にも同一とみられる個体が泳ぐ姿があった。昼前には同市の横河川河口近くに移動したとみられ、水面から上がり、羽繕いをしていた。
横河川河口近くで観察した同会メンバーによると、片足で水をかく様子が見られ、足にけがを負っている可能性があるが、「飛び上がる姿を見たので重傷ではなさそう」。
昨季は5季ぶりにワンシーズンの飛来総数が100羽を超えた。花岡幸一事務局長は今後の厳しい寒さや新潟方面の積雪による南下を期待し、「年末に40~50羽いけば、年明けに100羽を超えるのでは」と予測した。見学者には餌をやらない、ロープの中に立ち入らないなど静かに見守るように呼び掛けている。
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