仁科五郎盛信に扮してツアーをPRする関係者ら
戦国時代に武田氏と織田氏が戦った高遠城(現長野県伊那市高遠町の高遠城址公園)を寸劇や解説を交えながら巡る「劇場型歴史探訪ツアー」が3月2日に行われる。1582(天正10)年3月2日に起きた、高遠城を守る武田軍の武将・仁科五郎盛信と攻め寄せる織田軍の攻防戦がテーマ。同市観光協会と伊那谷ツーリズムによる試みで、観桜期以外にも高遠の魅力を発信する通年観光の素材として定着化を図りたい考えだ。
「タイムトラベルツアー~血戦!3月2日高遠城運命の一日~」と題して企画した。高遠城は、交通の要衝とされたこの地に勢力を伸ばしてきた織田氏の大軍と武田家に忠義を尽くした盛信が激突した場所。高遠城の戦いを切り口に地元ゆかりの武将、戦国時代の城としての高遠城の魅力をPRするなどして、ツアーの商品化を目指していく。
ツアーは、両軍の動きを時系列で追うように城址公園内や周辺を巡り、戦いにゆかりのある場所を訪ねる。途中、戦国武将らに扮した案内人による寸劇などエンターテインメント要素も盛り込んだ。
当日の日程は午前9時半から2時間ほどを予定。同園の9番駐車場に集合し、勘助曲輪や大手門などを順次巡る。参加費は高校生以上4990円、小中学生1500円。記念品として「合戦印」の3枚セットを用意した。
今回は試験的に実施し、参加者の反応を見ながら、桜のシーズン以外に高遠を楽しめる新企画として検討していく。同市観光協会は「高遠を守りたいという当時の武将たちの思いや魂に触れてほしい」と呼び掛けている。
申し込み先着40人で、締め切りは22日。問い合わせは、伊那谷ツーリズム(電話0265・94・6002、ファクス0265・94・6003、電子メール inadanitourism@ta‐bee.jp)へ。電話受け付けは平日の午前9時半~午後5時半。
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