諏訪湖の氷上から氷の状態を観察する八剱神社の宮坂宮司
諏訪湖の御神渡り(御渡り)の判定と神事をつかさどる八剱神社(長野県諏訪市小和田)の氏子総代による観察会は、1月31日も早朝に行われた。観測地点の同市豊田の舟渡川河口付近沖は氷が張っていなかったが、観測地点南側の湾内は波で氷が打ち寄せられて重なり、厚さは5センチ以上に。宮坂清宮司らが今季初めて氷に乗り、観察を行った。
同神社の観測では、この日の午前6時30分時点の気温は氷点下10.2度で、水温は0.5度。日の出前にさらに気温が下がると、徐々に水面に薄氷が張り、「セミの羽」(宮坂宮司)の状態になった。湾内では透明で強度が強い油氷の厚さが2.5センチを超え、シャーベット状の雪氷と2層になっていた。
宮坂宮司は「寄せ氷の上とは言え、諏訪湖の氷の上に乗れたことはうれしい。節分(2月3日)まで希望を捨てずに、御神渡りの出現を待ちたい」と話していた。
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